孫子の兵法
戦争の敗北は全て将軍の責任である。
敗北する原因となる状態に次の6つがある。
走 弛 陥 崩 乱 北
1、走(遁走)兵勢が同じでも相手が10倍の兵力と戦う羽目になった場合。
怖じけて戦う前に遁走しかねない。
2、弛(弛緩)兵卒が強くて軍幹部が弱いばあい。
規律が弛緩した組織となり、命令が届かず敵に向かって行っても負ける。
3、陥(陥没)軍幹部が強くて、兵卒が弱いばあい。
軍幹部は強腰でも兵卒は無気力、士気があがらず戦闘ではすぐ負ける。
4、崩(崩壊)将軍と最高幹部が折り合いが悪いばあい。
統率者が2人いることになり、上から軍は崩壊する。
5、乱(混乱)将軍が意思薄弱で、厳しさに欠けた場合。
方針が不明瞭で指令が将兵に徹底せず統率を欠き組織混乱し戦闘に負ける。
6、北(敗北)将軍に敵情を把握する能力がない場合。
戦のやり方が分からず小勢で大勢にむかったり、弱兵を強兵にあてたりして
敗北必至である。